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6月30日
今日は俺の屍を越えてゆけという、主人公が2年以内に死んでどんどん入れ替わっていくRPGをやっていたが、さすがに次の本に差し支えそうなので封印することにした。
う〜ん、俺って負け犬。
6月29日
今日は酒を呑み過ぎてフラフラ千鳥足で歩いてたらたんすの角に足ぶつけて悶絶したことなどを書こうと思ったが、ネットスケープをバージョンアップしてからの不具合がそろそろ極まってきて書いてる最中の文章が丸ごと消えました。
あの〜、30行ぐらい書いてから消えるのは非常にキツいのでどうにかならんでしょうか?
6月28日
今日は朝飯に付いてた味噌汁を呑んだらめちゃくちゃニガ酸っぱかった。
何も考えずに飯を食っていたため、味噌汁が饐えていたことに気が付く前に一口飲み込んでしまいました。
当然味噌汁が腐ってる腐ってないで、朝っぱらからおかんと大喧嘩。ここで、面白いことに気が付きました。
うちのおかんは自分では絶対に味噌汁を呑まないため、どうやら見た瞬間に腐ってると分からないものは絶対に腐ってるとは思わないようです。だから、自分が食べるつもりが無いものは、冷蔵庫に入れずに食器棚に放置したまんま次の日の食卓に並べてくれます。
昨日の夜作ったばかりだから腐ってるはずはないというものすごい理論を展開してくれます。この蒸し暑い梅雨どきに、鍋の蓋閉じただけで放置してある味噌汁が一晩経っても腐ってないと思う神経は、我が母親ながらすごいと思います。味噌汁は、汁の温度が常温に戻れば2時間で腐るということを毎年教えいるんですが、毎年忘るもようです。
うちのおかんは若い頃に喫茶店を経営してたんですが、この調子で経営してたのかと思うと恐ろしいものがありますな。
というか、おかんも若い頃はこんなことしなかったんですが、ババアになるとなぜかもう間違いなく使い道のない物を後生大事にしまいこんで全然捨てなくなるせいで、着もしない服や壊れた家電がたまりこんでしまいます。
俺の知る限りの範囲でいろいろ聞いてみると、やはりどこの家庭でもおかんがババアになるとこういう傾向が発生してくるようです。
今年も、俺が勝手にそこらへんに一晩放置してあった食べ物を予防的廃棄したと言って喧嘩が始まる時期が到来した模様ですな。あー、腹が痛てぇ。
6月27日
タイの3面記事というサイトにて、ゴキブリを食べる男というゴシップ記事の日本語訳が載ってますが、これはすごいですね。
なにがすごいかというと、ゴキブリには栄養はあんまりないということが分かったことです。
実は俺は、ゴキブリは栄養価が高くて体にいい食品なのではないかと思い込んでいました。
そう思い込んだ理由はよく分かりませんが、なんとなく表面が油っぽくて潰したときにはみ出る内臓がピーナツバターそっくりだからではないかと思います。でも、実際の栄養価は他の昆虫と大して変わらず、ゴミを食って生きてるので大腸菌とか白癬菌とか寄生虫とかがわいてるそうです。
常識で考えたらなるほどそうなんですが、俺はどっかでゴキブリはきれい好きで体表のテカテカおかげでほとんど汚れや雑菌がつかないから清潔な生き物だという説明を読んだことがあるような気がします。ともあれ、ゴキブリが食べられないというのは非常にショックなニュースです。
オーノー! ノストラダムス殿の説では来月世界が滅ぶってのに、いったい何を食べて生きていけばいいんだー!
6月26日
今日は朝から浴びるほど酒を飲みながらくそゲーハンターの原稿書きをする。
この原稿に関しては、脳が真っ白になるほど根詰めて原稿を書いてやっと一本が書き上がるってペースです。
どこのバカゲー本のライターに聞いても、5・6本もこなしたあたりから原稿を一本書いたら頭が真っ白になるほど気力を使い果すようになると答えているから、みんな同じようなアイデンティティクライシス抱えてんだなぁと思うことしきり。
そういう意味では、毎週毎週締め切りを抱える週刊漫画家って本当にすごいと再認識できますな。
ってなこと言いながらブラウジングしてたら、「だんご」のお姉さん! 殺人罪に問われる可能性という記事を見て爆笑。
内容的には、NHKの「おかあさんといっしょ」の元お姉さん、ネットではにゃんこ姫と名乗ってた茂森あゆみ容疑者(33歳)が、ネットでトラブった相手をヤクザを使って自殺に追い込んだという他人事ではない(俺はの場合は、自殺される側になりそうだから他人事ではないんですが)話が載ってます。
でも、この記事に載せる写真がコレってのはちょっと記者の意地悪さを感じて面白いと思いました。
6月25日
おいおいNOZくん、自分から喜んでリングに上がってきたくせに殴られたから痛いって泣きベソかくのは面白いぜ!
まぁ、もしNOZくんがサイト畳んだりしてあとから読んだらここ数日の日記が意味不明になってたりすると後味悪いから総括してみると、NOZ君という若者が俺のサイトを批判してみるというのでそのお手並みを拝見するために日記にて取り上げてみたわけです。
そしたら、なんか殴られたら殴られっぱなしになってくれよー、アンタの方がパンチ力があるんだから殴りかえすなんてずるいよーみたいな、番長に取り入って機嫌取ってるだけで自分が強いと錯覚してるヘタレいじめっ子みたいな面白い論理で泣き言を言いはじめました。
俺は、強い奴にも平気でかかってくんだから弱い奴には当然容赦しねェって言ってたのを覚えてないご様子です。
まぁでも、本気で彼が気骨と才能を発揮して芸にまで高めた俺の悪口を展開していれば、俺はその能力を認めていくらでも仕事を斡旋してあげたんですが、そうもいかなかったようで残念ですな。これ以上彼をいじめても、伸びる兆はなさそうなので俺は撤退します。
あ〜あ、ちょっとでも期待した俺が馬鹿だった、失望したよ。
6月24日
さぁNOZくん、うちの読者、ってーか俺も含めて面白いことを書いてくれることを大期待してるよ!
もったいぶってしょーもないカス文章載せてないで、とっとと面白い文章載せておくれ。
(お知らせ)
なんか、たぶん彼の日記が面白くなかった読者からのモノと思われる嫌がらせされてイヤ〜ンと泣きを入れてきたので、せめてMAILのいたずらだけはやめてあげておくれ。どうしてもやるんなら、せめてBBSぐらいで勘弁してあげてくれ。
6月23日
実は俺とNOZくんがICQでツーカーの仲であることはここで発表しておくことにして、今日の会話はこういうものでした。
NOZ:どもー。
ABC:? 誰だっけ?
NOZ:アンタが…アンタが登録してきたんじゃん! あなたちょっとおもしろい。
ABC:……ああ、そうだっけ。もうちょっと面白いこと書いてくれないと、こっちもいじりようがないから頑張っておくれ。
NOZ:OKOK! かくってば、心配しなくても。アンタもおもしれリアクションたのむぜ!
ABC:ところで、うちがリンク張ったのにまだアクセスが2000ほどしかないけど、これは猛省を要求するよホント。アペくんとこは、1日で3500人行ったのにペース遅いやん。面白いこと書いてくれないと、うちのサイトの読者がソッコーで飽きるから、マジで飽きさせないようなことを書いて下さい。
なんでウチからの読者を飽きさせたらイカンかというと、君のメリットにも関わることだから言ってるってのは分かっておいてね。
NOZ:そだね。大丈夫。オレも飛ばすつもりだから。あーん、もう、それもわかってるって。引っ張るってば、がんがん盛り上げていこう。
ABC:んーとね、うちからのリンクで読者を取り込めばコラム書いて小遣い稼ぐぐらいのことは出来るようになるわけだ。俺が嫌いな編集者(つまり、日記読んでる奴)ってのは、結構あちこちにいるからね。そいつらから仕事貰えるかもしれないじゃん君。
NOZ:おお! すげーじゃーん! でさ、ABCのさ、記事ってどこで読めるの? ゲーム雑誌だよね? みたーいみたーい。コンビニいってくるからさー。
ABC:ウガニクとかカルメン伊藤とかデクみたいに、チャンスをものにすれば商業誌で割のいいバイトが出来るんだよ。だから、俺へのツッコミは容赦なくやるように。しかも、読者を意識して飽きさせず楽しませながらね。QJとか読みな。あとgMとかログイン。今度本が2冊出る。
NOZ:GMはげーむまがじんとかそういうの?
ABC:まず、俺の批判を書くんだったら毎日ネタと切り口を変えることだね。gMって名前の本。980円でクソ高い本。あと、俺の悪口をネタに始めても、俺の悪口で終わるようじゃ読者はツカめんからそこから発展性のある話題に切り替えていくと。
NOZ:おしゃ、肝にめいじときます。んじゃ、コンビニいくわー。夜にかいときますね。色々ありがとう。
……さて、欲に駆られたNOZボーイ、このままコラムニストになれるまで俺のイビりに耐えられるでしょうか?
彼はここで、読者を意識して芸を見せながら、発展性のある俺の悪口をガンガン書いて文章能力を向上させ、プロとしてデビューすることを俺に誓ってしまったわけです。俺もそのためには喜んで鬼になりますんで、どんどん芸のある俺の悪口を書き込んで下さいね!
今日は28点。もっとがんばりましょう。
6月22日
最近退屈で死にそうだったけど、ここのNOZくんが俺に喧嘩を売ってくれるそうです。
イエーイ!バンジャーイ!
俺に喧嘩売ってくれるからには、この俺ですら面白くてしょうがなくて死ぬほど悔しい発言をガンガンかましてくれる自信がありまくるのでしょう!
どうよNOZ君、きみがBBSで書いてるとおり、メッチャおいしい役回りだね! もはやスターですな! イッヒー!
さぁさぁ、面白い発言をガンガン書きまくっておくれでないかい? そりゃあもうこのリンクで行く人間が面白さの余り発狂呆然即死するぐらい最強に面白まった日本一の書き込みを俺達に見せつけまくってくれるだろうさ!
俺はもう今から期待で胸が張り裂けそうです! ああ、ここに行けば俺より面白くて俺よりファンキーな書き込みが必ず見つかるはず、だってNOZくんがいるんですもの! もし俺より面白くなかったら、もう煮るなり焼くなりノガミまでテクるなり好きにしても結構ですNOZくんを。
よーしこうなったら、俺も負けてられないんで明日から今日のNOZ批評を載せちゃうぞ!
ってなわけで頼んだぜNOZくん、きみはアンチ俺のスターだよ!
6月21日
今日も俺&BB&箭本&QJ林の4人が、名古屋でトンカツを食べることになりそうになった。
さすがに3日連続はイカンだろう、胃がもたれます。
6月20日
今日も俺&BB&箭本&QJ林の4人が、名古屋でトンカツを食べた。
今日もトンカツでした。昨日と同じ店で。
6月19日
今日は俺&BB&箭本&QJ林の4人が、名古屋でトンカツを食べた。
それ以上のことは、どこかで記事になります。
6月18日
明日から取材で名古屋に出かけるが、忙しすぎて日記の更新が追いつきませんでした。
なんで、俺は出かける2分前まで原稿を書いてるんでしょうか?
6月17日
今日は朝から病院へ猫を迎えに行きましたが、出迎えた猫は目に見えて腹がぺしゃんこにしぼんでいるうえに歩けばフラフラしていて、かわいそうなことこの上ありませんでした。
鳴き声も物悲しくて、かわいそうなことをしたなと一瞬思いましたが、この猫は山猫系のスマートなスタイルの三毛猫という、飼ってる人間以外は絶対にかわいいとか値打ちがあるとは思えそうもないただの野良猫の子供なので、子供を産んでも見た目上のかわいさがないため、たぶん引き取り手はありません。
でも、性格的には活動的なぶん、甘えるときはペルシャ猫やヒマラヤンのようなおとなしい猫より思いきり甘えます。そこがいいと思えるならば、いっぱしの猫の飼い主ではないかと思うわけです。家にいる猫のいいところを見つけるのが、家族としてのペットを受け入れる秘訣ではないかと思いますなぁ。
6月16日
今日は昨日から行方不明になってた猫にサカリが来た、というか猫の交尾は絶対に強姦らしいので、こりゃ外でやられて帰ってきたなと直感した俺は思い切って去勢手術にゴー。
サカリが来たせいでやたらと小便臭くて泣き声まで変わってしまった猫を獣医に放り込んできました。明日には晴れて、大人の去勢猫です。
生まれて9ヶ月、人間で言えば13歳ぐらいだそうで去勢にはナイスタイミングであったもようです。
残酷とは言うなかれ、子猫を保健所に持っていく方がはるかに残酷なんだからね。
6月15日
今日はウドンを食べながら仕事をしていたら、案の定キーボードに汁をこぼしました。
予備のキーボードは2つあるものの、そのどちらも俺が愛用しているカチカチしたクリック感のメカニカルタッチキーボードではないので使いづらくてしょうがねぇ。
大慌てでウドン汁を飲んだキーボードを風呂場で洗いまくって半日湯船で晒しはしたから、あと1ヶ月は使えるでしょう。
キーボードに何かの汁を飲ませたりしたとき洗えばまぁ使えるんですが、一ヶ月ほど経てば中に残った汁の糖分や塩分その他もろもろによりスイッチ部が徐々に錆びてきてお亡くなりになります。
ということは、俺の黒いイカしたキーボードは余命あと一ヶ月というわけです。
BBさんに連絡して、ゲーム30個とバーターでキーボードの購入を依頼しました。
6月14日
今日は、以前から貯めていた虫歯のツケを払いに歯医者に行く。
その前に、MAD Dentists homepageにて情報収集をするが、行きたくなくなってきた。
6月13日
今日は仕事しすぎで頭が真っ白ですんで、わりと愉快なロリコン様ことあび子あび夫のAbikoNetをご紹介することにする。
じゃあ、あとはうちのサイトのお客さんを俺の代わりに面白がらせろロリコンのオピニオンリーダーあび子あび夫!
6月12日
今日は、明日のみつをは君だをご紹介。
みつをみたいな芸風は誰にでも出来そうだということを指摘してるのがいいですな。
ところで、みつをはいいとしてもみつをのマネをしてる片岡鶴太郎は面白くなさすぎてスゴいよな。
こんなに寒くて面白くない芸能人がこの世に存在していいのか? と疑問に思わせて視聴者をツカむという誰も為し得なかった(せんだみつおはこれをやろうとして出来なかった)境地に到達したなんて、半端じゃないね!
6月11日
今日は異端図書館をご紹介することにする。
ここには、俺が大好きで昔よく真似して書いてた電波文章が多数保管されていて見ていて飽きません。
しかし、この電波文章もやはりクオリティというものがあり、お気に入りが出てきます。
俺が特に気に入っているのはモンゴル豊臣一族とか500万人組とか球体コンピューターとかいうスーパーファンキーな名詞が登場しまくるこれに尽きます。俺もいつかこんな文章がかけるようになりたいなぁ……
ごめん嘘
6月10日
世界で2番目に短くてしかも嫌な、編集者と俺の会話を考えてみました。
俺:?
編:……
6月 9日
今日はゼロクリエイトを紹介することにする。
このサイトはごく普通のゲーム系サイトに見えますが、ここのWEBマスターの松原圭吾君は3月9日の日記で言及した通りの人間データベースです。
彼のサイトの体裁がかなり整ってきたので、ここでなんか度忘れしたこととかを聞くといいかもしれませんね!
彼は今ライター修行中で、先月や先々月に比べても格段に文章が上達しています、たぶんこのまま1年ぐらい毎日休まず日記をつけ続ければ、ライターとしても通用する範囲にまで上達することでしょう。
個人的には、ウガニクに匹敵するぐらい買いだと思いますが如何なものでしょうか?
6月 8日
最近よく思うんですが、絵描き系サイトのBBSって本当に面白さに不自由気味のところが多いですな。
上手かったり有名だったりすればするほど面白くないというか。これは、絵描きであるところのWEBマスターとそのファンという形式に完全に固着してしまうからでしょうか?
ゆえにBBSでの会話がファンです、上手ですねとどうもありがとうのミニマムなループが永遠に続いてしまうわけですな。
だからいつ見てもBBSの面白さが不自由なわけですな。
ただ、時々そうして自分のBBSがつまんないことを嘆く絵描きさんもいるわけですが、これはただ単に絵以外に見るべきものが何もないからでしょうなぁ。絵が上手い自分の文章が全然おもろないことを認識できてなかったりしがちです。
だから見に来た人間は上手いですねとしか話題がないわけです。掲載されている絵と文章の釣り合いがある程度取れて、はじめてBBSにも愉快げな発言が載りはじめると思うわけですが、絵描きの皆さんにおかれましてはいかがでしょうか?
でも、別に絵描きさんのサイトに掲載されている文章がおおむね面白くないことに関しては、表現したいものが違うんだと納得してはいるんですが、それでも自分ちのBBSへの描き込みが全く面白くないことを嘆く方はちょっと勘違いしてるんじゃないかと思うんですがいかがでしょうか?
そりゃ、絵も文も両方凄い人のところのBBSはどこもかしこも大盛況ですが。
6月 7日
最近ちょっと日記にかまけ過ぎて、原稿書きがおろそかになっています。
しょうがないので、今後一ヶ月はネタがない日はリンクでごまかすことにします。
よろしくー
6月 6日
頭の中にノイズが走るような感覚、だいたいそれが旅行の最終日の始まりです。
いま飛行機の中でこの日記を書いていますが、飛行機に乗るってのはなんとも気持ち悪いものですな。
座りっぱなしの中で機内食だけがやたらと出てきて、ただ乗って降りるだけでも充分太ったことが自覚できます。
この感覚だけはどうにかならんものか。
6月 5日
朝からプライベートビーチに出てみれば、今日も波が3メートルぐらいあって、ほとんど誰も海に入っていません。どうやらここは、まともに泳げない海岸のようですな。
その後、ホテルの外のオープンカフェでカクテルを呑みまくりながらアスキーの本の原稿を書き続けていましたが、そこで調子に乗って9杯もカクテルを呑んだにもかかわらず1500円ぐらいしかかかりませんでした。
んで敷地内に戻り、バリの鐘楼のような2階建てのやぐらに登って涼む途中の階段に、顔にものすごい皮膚病が出来た野良猫がうずくまっていました。その耳は泥水をかけて乾かしたように風化していて、人間が通りかかってもほとんど動く様子はありません。
よく見れば、象皮症か猫梅毒(そんな病気があるのかどうかは知らないが)のように見えます。
でもなぜか、その死に掛けの野良猫とだけ一緒にいるこの時間が、バリで一番落ち着いていることに気が付きました。ここに住み着いた、ゆっくりと死にかけている野良猫の横で、お互いに声を掛け合わずに流れる時間。これが俺にとってのバリの印象の集大成でしょうか。妙に濃密な生と死がゆったりと流れる不思議なところですね。
俺はこのバリの最後の時間は、この汚い病気の猫と一緒に過ごすことにしました。
6月 4日
朝から町をブラブラしていたら、変な現地のチンピラが街の地ベタのあちこちに置いてあるお供え物を蹴ったと言って突然因縁を付けてきた。
無視してはいたものの、あまりにもうるさいので全然払うつもりはなかったけどいくらだと聞いてみたら、5000円だとふざけたことを言っていたので1000ルピア(日本円で16円)ならくれてやるとその上ずっと英語で喋り続けておちょくってみたら向こうは俺のからかいに気が付いたのか怒りまくり。
そりゃなぁ、カモろうと思った日本人に逆におちょくられたらムカつくというものでしょう。
で、このチンピラはしきりにケンカスキ?とか言ってくるわけなんですがそいつはハッキリ言って身長は150センチぐらいしかなくて、体重は俺の3分の1ぐらいしかないチビのおっさんです。
いい度胸してるよなぁ。
でもさんざんおちょくったこのオッサンは消える時にトモダチニイウネ、アナタアブナイ ハイ キマリ!とか自力のない奴特有の捨てぜりふを吐いていたんで、一応の用心と何よりケチが付いたためにそのまま帰ることにしました。
その後、免税店にて日本語の分かる現地人に聞いてみたら、道に置いたお供えなんてものはそもそも蹴られて当たり前で、宗教的にもなんの問題もないそうです。そいつは事情を知らない日本人が逆にお供えをわざわざ避けて歩いてるのを見て思いついた、ただのたかり屋だと言い切っていました。
皆さんも充分に気を付けましょう。
6月 3日
バリの朝は、むっとする湿気とともに始まる。
ホテルのコテージの外では、南国の極彩色の鳥達の嬌声がこだまする。ひとり、こうして穏やかな朝のコテージでペンを走らせる私の腕にも、じっとりと汗がにじむ。
バリの朝は、このようなけだるい暑さから始まる。
……ってな事を、朝からイイ気分に浸るためだけにこうして気取った文章を書いてみました。
本当は、あまりに暑苦しいのでパジャマ姿のまま外の空気を吸おうと外に出ようとしたら、外人のおっさんも丁度向かいの小屋から出てきたんで、パジャマ姿でボーっとしてるデブの日本人なんざ絶対朝っぱらから見たいもんじゃないだろうと思って、けっきょくドアを開けてからわずか10秒でまた閉めた次第です。
んで服着て外をブラブラしながら朝から日記を書いてるわけですが、とにかく暑苦しくて爽やかさなんざカケラもありません。快適さなら、ハワイの方が数段上ですな。
ところでこうして町やホテルを見まわせば、去年も思ったことではありますがやはりどこに行っても男には大差がありません。
ただ単に黒人だったり白人だったりアジア人だったりするだけです。でもバリとハワイを比べてみても分かるのですが、同じように白人の若いお姉さんの体型でも、目茶苦茶に差があるのには本気で驚きます。
だいたいバリにはオーストラリアの新婚さんや夫婦や家族連れが訪れているようですが、男は本当にアメリカ人と大差がありません。というか、どうでもいい。
でもバリに滞在している白人のお姉さんは、本当にだいたい痩せています。痩せてるとまで言うと語弊があるかもしれませんが、少なくともハワイみたいに痩せてる人以外は全員太ってるみたいな区分けでどっちにしても水着が似合わないなんて状態ではなく、ちゃんと普通に水着が似合う体型なわけです。
この事実からアメリカ人とオーストラリア人のお姉さんをあからさまに区別できるようになり、このあまりにも露骨なカルチャーギャップにクラクラきはしたものです。
その後、団体のツアーに参加してウブドの芸術村というところに向かいましたが、そこで売られているバリ独特の色使いの絵が非常に面白いといえます。
俺は絵師じゃないから詳しいことは分かりませんし、線画だけを評価したらたぶんヘタクソじゃないかとも思います。でもこれはやっぱり一度は見ておいた方がいいでしょうね。
その後、本当にスターシップトルーパーズのバグ並みの襲撃を見せてくれる街中の物売りから腰巻き用の布を購入して帽子がわりに頭に巻き付けていたら、オーストラリアの団体さんもお見えになりました。
でもなんか、そこにはオバハンばかりで一瞬ゲッソリしかけましたが、よくよく見ると何とそのオバハンたちはプールサイドのお姉さんたちです。なんで水着ならあんなに良く見えたお姉さんたちが、服を着たらなぜこうもオバハン臭く見えるのか!
最初はビーチで鼻の下を伸ばしていたせいで気付きませんでしたが、オーストラリア人のお姉さんたちの水着以外の服装はかなりオバハン臭くてしかも相当田舎臭いということにも気付きました。日本だったら40代以降のオバハンしか着ないような野暮ったいリゾートウェアを、20代のオーストラリア人のお姉さんたちは平気で着て歩いてるわけです。
以上の理由から、せめて服だけはアメリカを見習って頂きたいと思う所存でした。
その後、バスで移動した休憩所にてついに念願のドリアンを食べました。
まずい。
前もって聞いてあったとおり、香りはうんこ臭かった。
味はえもいわれぬと言わないまでも、あそこまで絶賛する人間がいるんだからそこそこはおいしいと思っていたのですが、実際に口に入れて思ったことは、腐ったニンニクと体臭きつめの女の子の恥垢を練り合わせたような味がしたと思います。
世間的には果物の魔王と呼ばれているらしいですが、俺は食べる犯罪という称号を贈りたいと思います。
なにせ、ドリアンを食べてからというもの食欲がいっこうに回復しません。こうして道沿いのバーで飲みながら夕食時間になっても、いまだに腹が気色悪い始末。そのあとなぜか便所に行くと、オレンジ色の油のようなものがうんこに混ざって出てきたのですが、これはいったい何だったんでしょうか?
6月 2日
今日は朝からバリに行くことに。
なんか家を出てから気付きましたが、告知するのを忘れていました。今日から日曜までは旅行です。
朝から旅行前の仕事納めに、よしおさんにMAILを出していたらそのまま出発の時間になったわけですな。
とりあえず今回の旅行では、試験的にモバイルギア2の代わりに新しいB5ノートを購入してこの日記を書いています。このノートは新品なのにメチャメチャ安く買えたので割と気に入っています。
まず壊れにくく、可搬性が高く、あまつさえ電源の問題がほとんど克服されています。
いやぁ、いい買い物をしました。こんな使い勝手のいいモノを130円で買えていいんでしょうか?
本当に便利ですよ大学ノートは。
ところで関西空港での出発手続中、ツアー参加者のKさんがいきなり空港事務局に連行されていました。
なんか、パスポートを洗濯機で洗ってしまいゲビゲビになっていることを指摘されたもよう。あやうくKさんだけが出国できなくなるところでしたが、3分前になってやっと許可が降りたもようです。んでインドネシアへの入国時、Kさんは20ドルの袖の下を払って入国させてもらっていました。
それを見てゲラゲラ笑っていた俺は、その後空港の職員風のポーターに強引に荷物をひったくられ、1000円ぼられました。最初500円玉を渡したら、
No! サツゥサツゥ!
とか超ずうずうしい台詞をさっそく吐きやがってムカつきましたが、まぁ急いでいたのでそのまま1000円払ってしまいました。
あとで冷静になって考えてみたら、そもそも1000円以下の小銭じゃ両替えしてもらえんからでしょうけど、それでもバリに来て嬉しい気持ちを最初にいきなり砕いてくれたこのオッサンにはホテル到着まで非常にムカつきました。
あのオッサンに、いずれ荒ぶるヒンズーの神々の神罰が下ることでしょう。
6月 1日
今日は本屋で神戸の連続殺人事件の犯人である少年Aの両親が書いた本を立ち読みした。
さすがに連続殺人犯の親が書く本だから、少年Aのいいところなんかも書かれてるんだろうと思いながら読んで見たんですが、その予想は甘かったようです。
まず、どうやら少年Aは全然まったくこれっぽっちも反省してやがらねぇという誰もが予想通りの記述でも、さすがに彼を産み育てた両親の手で赤裸々に書かれているのには結構ショックを受けます。
それと、どうもこの家族にはおまえらが交尾して生んだバケモノの落とし前をつけろ! というような感情的な投書が多数寄せられているようで最初は同情するのですが、病院での彼の反応を見るとあのう、まことに申し上げにくいのですが、あなた方がお産みになった怪物的な御子息は、もし本気で悔恨の情を感じていらっしゃるならば釈放後に余罪を重ねる前に御両親の責任をもって安楽死させた方がよろしいのではないでしょうか? と言いたくなるぐらいに凄いです。
殺人犯、ことに元死刑囚の再犯率の高さというのは前科の無い人間に比べて言い訳のしようがないほど高いという統計も出ていますし、彼の場合そもそも全く反省していません。これを世間に解き放つのは明らかにマズいでしょう。
俺は基本的に復讐目的の死刑は反対ですが、再犯予防の為の究極の手段としての死刑には賛成です。どんな凶悪殺人犯でも、死んだら少なくともそれ以上は人は殺せませんからね。
改めて、こりゃ彼は釈放されたら絶対またやるという感慨を新たにした次第です。しかし、この意見も100年ぐらい経ってから誰かが読み直すとものすごく人権無視な発言に見えるんだろうなぁ。
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