F−ZERO
Xの領域に挑まずして、なにがゲーマーか!
おっす、腐れゲームジャンキーども、元気か?
最近のゲームが糞つまんねェとかイカしたゲームは洋ゲーだけとか、そんな紋切り型のゴタクを毎日毎日ゴタゴタ並べ立てて、ボクちゃん大満足な日々を送ってやがんのか?
停滞って奴か? つまんねぇか?
俺か? 俺は最高だ、真っ赤な血の色で語り入れたいぐらいにな!
俺の血が燃えるようなのは、久々に語るべきゲームが現われたからさ。
その名はF−ZERO X。スーファミと同時に発売され、ゲームジャンキーっていうどうしようもねぇ俺の血族どもを沸かせたアレの続編だよ。
このゲームは今回も、お話しにならねぇマヌケどもには見向きもされなかったみてぇだな。
自機が不細工だの、リアリティに欠けるだの、京都の横山やすしが気に入らねぇだの、やってもない連中のくだらねぇ印象批判が目白押しだ。
でも、それでこのゲームをやらねぇのは不幸ってもんだ。
F−ZEROを引きずるあまりに、2分でやめてくそゲー呼ばわりするのもな。
このゲームの面白さは……いや面白さじゃねぇな一体感だ、ゲームと融合するような一体感はMute
Cityで1'30”000を刻んでからだ。
そうなったあたりで、ほんのちょっとだけゲーム中のマシンと一体化してる瞬間があるのに気がつくようになる。
その後は、タイムを1'10”000という神の領域まで刻み込めば刻み込むほどにゲームとの融合感覚はどんどん長く、強烈になっていくだろう。
ま、神の領域とはいかないまでも、多少はかいま見えるようになる1'30”000そこまでやり込める奴だけ、バーチャ・ハイに似たこの感覚を味わえばいいさ。
ほんとにいいゲームってのは、ドラッグみたいなもんだ。神の領域をほんのちょっとだけ覗かせてくれる。
ゲームジャンキーを名乗るなら、こいつで久々に覗いてみちゃどうだい。何もかも溶け出す真っ白な、神の領域ってやつをな。
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